今月のひと枝「ゲンゲ」

ゲンゲ(紫雲英) <マメ科 ゲンゲ属>

別名レンゲソウ(蓮華草)。中国原産の渡来植物で高さ10~25センチの二年草。飼料や水田の緑肥として栽培され、道端や畑地に野生化しているものもある。花期は4~5月。紅紫色の花を7~10個、輪状に付ける。名は、この様子がハスの花の形に似ていることから。また、これがなまってゲンゲになったと言われている。茎は基部で多数の枝に分かれ長く地面を這う。葉は羽状複葉で質は薄い。花はミツバチの蜜源。豆果とうかは2~2.5センチで細長くやや曲がり熟すと黒色になる。・・・

▼日当たりのいい田んぼの隅に、ひとかたまり、恥じらうように咲いていたレンゲソウ。▼以前は、まさに日本の田園風景を彩る春の花であり、重要な農作物でもあった。が、化学肥料の利用により著しく減少している。▼レンゲソウの花言葉は「心が和らぐ」。揺れ動く世の最中さなかにあってなお、その姿にほのぼのとした想いがよぎる。唱歌「♪春の小川」の調べとともに。

~佐伯区石内 2024・3~


PDFダウンロード (293 KB)

No comments yet.

コメントを残す

Powered by WordPress. Designed by WooThemes