チャンスを活かし森林資源を宝の山に

環境保護は経済成長の大前提
チャンスを活かし森林資源を宝の山に

(会報誌「もりの手紙」2019年1月号掲載)

NPO法人もりメイト倶楽部Hiroshima

理事長 山本恵由美

山本恵由美理事長明けましておめでとうございます。平成最後の新年を迎えました。

昨年も多くの方々に物心両面でご支援をいただき、そのご厚意が心にしみる年でした。この場をお借りして御礼申し上げます。

人生の半分以上を過ごした平成には思い入れも深く、このたびの改元期日の公表が一時代を「振り返る」そして「これから」を考える猶予となり、思索に耽っているところです。

私にとって平成を振り返る時、見聞を広めるために大きな決断をして、世界旅行を決行したのがまず重要な出来事でした。長い市民活動に至る転換点でもあるこの旅が、偶然にも平成の幕開けの年と重なったことは、元年からの時間の経過を自身の経験と成長度に重ね合わせることができ、明確な方向づけの指針に出来たことはラッキーでした。この長旅は普通の旅では終われず、使命感を一生背負うことになる人生最大の衝撃事件に遭遇することになるのです。訪れた「ある場所が大きく様変わりする」ことなどそう有りませんが、呑気に写真に収めた「ベルリンの壁」が2か月も経たないうちに崩壊!その後も次々と変革への道をたどる世界を見て、歴史のページはそう簡単には書き換えられないという思い込みは吹っ飛んでしまいました。「一人ひとりの思いは大きな意識となり、そのエネルギーは世界を変えていく力に繋がる」という確信を持ちました。何を起こすべきか!と思う市民が歴史を作り、「未来は来るのではなく創るもの」を実感しました。

ベルリン

平成元年9月 ブランデンブルグ門のベルリンの壁をバックに

日本である場所が様変わりしたと言えば、平成7年に未曽有の災害、阪神淡路大震災。誰もが何かをしなくてはと、駆り立てられた出来事に全国から130万人以上のボランティアが駆け付けたこの年が「ボランティア元年」と言われるように。その後も大きな災害は各地で起き続け、地域文化も飲み込んでしまいますが、その都度人々の熱い心が復旧の一端を担い、復興を支えてきました。

私たち環境活動に携わる者として様変わりしたと思うのは、かつては開発と環境保護は対立する概念と捉えられていましたが、今や環境保護は経済成長の大前提だというふうに意識が変わってきました。経済界でも社会課題の解決に貢献することがマーケットでも評価されるので、急速にそのチャンスへ転換を図っています。

森林資源においても放置や切り捨ての時代から、それらを木質エネルギーの宝の山とすべく、その着目がより一層に現実化していることは、待ちに待った大きな進展です。長年、経済活動から遠く離れてしまった森林に再び灯を燈し、雇用も夢ではなく、森林再生による健全で持続可能な環境社会になることを願ってやみません。

倶楽部が経済活動にどう関わっていくかは、議論の要るところですが、様々なチャンスは生かしたいと思っています。平成が終わろうとしている今、森づくりに関わる皆さんは、この組織と森林が10年後、30年後にはどんな姿になっているかをどう想像されるでしょうか?チコちゃんに叱られないように、大人の私たちがどんな未来予想図を持つことがベターか、大いに語り合っていきましょう!本年もよろしくお願いいたします。

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