【ひと枝】ホオノキ(朴ノ木)<モクレン科・モクレン属>    原田 澄

ホオノキ(朴ノ木<モクレン科・モクレン属>

ひとえだ

 

高さ30㍍にもなる落葉大高木。北海道から九州の山地に自生。葉は長さ25~45㌢の倒卵形で単葉では日本で最も大きい。花は晩春、新葉の開いた枝先に上を向いて咲き、黄白色で径約15㌢、芳香を放つ。花もまた日本最大級。秋には長楕円形の実(袋果)を結ぶ。材は軟らかく均質で狂いが少なく、下駄や版木、家具などに利用される。また「ホオ」は「包」の意味を持ち、大きな葉に食べ物を包んだり盛ったりしたことから名付けられた。葉は燃えにくく良い風味がつき殺菌作用もあわせ持つ。郷土料理の朴葉包み焼き、朴葉味噌、朴葉寿司は有名。・・・▼野にはアザミが咲き乱れ、苗が並ぶ田は水鏡となって新緑を映しだす。響き渡るカエルの声に足を止めながら、刈られた雑草の立ち込める香りに、思わず深呼吸。清々しい初夏の里山。▼見上げた「ホウノキ」には天を仰ぐいくつもの花。残念ながら花の命は短い。馥郁たる香りを漂わす美しい花を眺めながら、描かせてもらえる幸せを思う。

—2017・5・20 佐伯区湯来町にて ―

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