【ひと枝】ミズナラ(水楢)<ブナ科・コナラ属>    絵・文章:原田澄

ひとえだ

北海道から九州の冷温帯に自生する落葉高木。ブナと入り混じって生える事が多く、樹高30㍍の大木になる。葉の長さは620㌢で最大幅は先寄り。コナラとよく似ているが、葉柄がほとんどなく、鋸歯がより粗くて大きい。花は56月、若葉と同時に新枝の付け根からたくさんの花穂を垂れ下げる。ドングリは2~3㌢の楕円形で、その年の秋に熟す。材は木目が美しく、高級家具や建築材、薪炭材、洋酒樽に。名の由来は材に水分を多く含むことから。別名オオナラ。・・・豊かな水源を湛え、広島の地をとうとうと流れながら瀬戸内海に注ぐ太田川。その源流の森を支えている「ミズナラ」の樹木たち。▼ミズナラのドングリは冬眠前のツキノワグマや動物たちの大切な食糧。落ち葉は微生物や土壌生物に分解され土となる。フカフカの土を踏みしめながら、命の循環を育む自然界の無駄のなさに、その巧みに感心するばかり。

 

2016・10・22 吉和源流の森 保全活動に参加して ―

 

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