初歩の炭焼き講座 第5部

第5部  ドラム缶炭窯の構造

私が最初に作った炭窯は、簡単なイラストを基にしてドラム缶をカットして作ったものですが、その後私の実家下松で“徳山の須金ふれあいの家”の徳重さんの講習会が有り窯を見せて頂きました。基本的構造は同じですがやや複雑な構造で溶接等素人の手作りには難しそうでした。ただ蓋が開けられるバンド付ドラム缶を利用されている点が特に参考になりました。

その後、もりメイト倶楽部顧問の新本松夫さんの炭焼き体験に参加する機会が出来ました。樹齢30年を超えるナラの巨木を伐採してトラックで搬出し、本格窯で炭を焼くという本当の林業作業が体験できました。その時、新本さん考案のドラム缶窯を見させて頂き、炭の焼ける理屈も教わりました。

 

お二人の先生の窯を参考にして、私なりに試行錯誤しながら行き着いたのが現在小川フィールドにある炭窯です。当初からは約15年かかっています。最近では、毎回悩みながらもほぼ満足できる焼け具合です。

 

ドラム缶の加工

ドラム缶は使用済の物をガソリンスタンドと交渉して購入しますが、1000~1500円程度です。出来れば粘度の低い油の缶を用意してください。(エンジンオイル・重油等の缶は避けてください。)ドラム缶のカットにはディスクグラインダーを使用します。ステンレスカット用ディスクを使用しますが、ドラム缶の鉄板は厚いため直ぐに摩耗して、1個加工するには数枚必要です。ジグソーでカットする方が簡単との情報をもらっています。

加工前に缶に水を張り、洗剤等でオイルの処理を行い火花で爆発を起こさないように注意してください。

 

 

窯の構造と位置

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(焚口の下とドラム缶の下にブロックを敷く。)

ドラム缶の下にはブロックを土台にして敷きます。

ドラム缶は後ろ側を気持ちだけ下げ気味に設置します。

炭を焼く時、可なりの水分が出てくるので、後ろの煙突穴から逃がす為です。(竹の場合水分はほとんど煙突から抜けると思われます。)

又、煙突穴後部には水を浸み込ませる為に砕石を置きます。その上に煉瓦3枚を組み、その上にステンレス煙突(1㍍×10㌢)を載せます。

 

 

炭材の出し入れ口の位置

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新本さん考案のドラム缶の上部の穴から炭材及び出来た炭を出し入れする方法がお勧めです。窯の前面が煉瓦で固定出来て、何回でも使用できます。火口は中央・下方どちらでも構いませんが、経験上、下側の方が焼け上がりの時間が数時間早くなります。当初、写真 新本さん飾り炭を作る時に口が大きく開くバンド付ドラム缶が便利と考えていましたが、上部の穴を大きくし石油缶が通るようにすることで解決し、バンド付のドラム缶は使わない事をお勧めします。

 

5-1 ← 新本さん

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